インフルエンザの予防接種の時期と水疱瘡（みずぼうそう）の予防接種が重なってしまった。
こんな時、どちらも同時に予防接種するべきか、日程をずらすべきなのか迷ってしまいますよね。
大人でもインフルエンザの予防接種をするだけで、かなり怖がる人もいますので、同時に接種するというのは大丈夫なのでしょうか？
インフルエンザと水疱瘡の予防接種は同時でも大丈夫なのか？
優先して接種するのはどちらなのか？
接種する時の間隔やスケジュールについてご紹介します。
インフルエンザと水疱瘡の予防接種は同時でも大丈夫？
インフルエンザワクチンと水疱瘡の予防接種は同時でも大丈夫という人もいますが、ホントに大丈夫なのでしょうか？
お医者さんによっては、「同時でも大丈夫」という先生もいれば「同時接種はダメ」という先生もいます。
幼児に2本も同時に予防接種をするというのは、親としては不安な気持ちになりますよね。
インフルエンザと水疱瘡の予防接種の同時接種に関して、日本小児科学会の考え方として
ワクチンの予防接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために、必要な医療行為
としています。
また、厚生労働省は「2種類以上の予防接種の同時接種は、医師が必要と認めた場合には同時に接種することができる」としています。
同時でも大丈夫という人の意見としては
- 水疱瘡とインフルエンザの予防接種を同時に行っても効果が減少することもなければ、副作用が出ることもない
- 予防接種自体は同時であっても接種する体の場所は違うので、副作用が出るとは考えられない
- スケジュールの調整がしやすい
- 子供への負担が少ない
という意見があります。
ですので、インフルエンザと水疱瘡の予防接種を同時に行っても問題はないようです。
とはいっても、発熱があったり咳き込んだりと、体調が優れないときには同時接種は行わない方が良いようです。
そういった場合や、同時接種はどうしても抵抗が・・・という場合は、どちらを優先して接種するべきなのでしょうか？
インフルエンザと水疱瘡の予防接種はどちらを優先するの？
インフルエンザと水疱瘡の予防接種を同時に行っても良いことはわかりましたが、体調不良で同時に行えない場合や、そもそも同時接種はイヤだという場合は、どちらを優先するべきなのでしょうか？
通常でいうと、ウィルスの流行時期や病気の発生割合なども考えると「インフルエンザが優先」です。
その理由は、ワクチン接種した後に他のワクチンを体内に接種できるようになる期間が違うからです。
インフルエンザワクチンは接種したあと、1週間経過すれば他のワクチンを接種することができます。
対して、水疱瘡のワクチンは生ワクチンなので接種後4週間は他のワクチンを打つことが出来ません。
こちらのインフルエンザの予防接種 子供の二回目はいつ？でも紹介していますが、一回目のインフルエンザ予防接種後、二回目は3週間後～4週間後の間隔がベストです。
インフルエンザと水疱瘡の予防接種の間隔は？
インフルエンザと水疱瘡の予防接種のスケジュールは、どのようにすれば最もスムーズかについて紹介します。
【最低必要な間隔】
※インフルエンザ予防接種後：1週間で他の予防接種可能
※水疱瘡予防接種後：4週間で他の予防接種可能
まず、同時接種の時は特に悩む必要はありません。
①同時接種の場合
インフルエンザ一回目・水疱瘡ワクチン接種：10/20
インフルエンザ二回目：11/17
インフルエンザの予防接種から4週間経過していますし、水疱瘡ワクチンを接種してからも4週間後ですので、タイミングがわかりやすく時期としても申し分ありません。
同時接種を行わない場合は、必ずインフルエンザの予防接種から行うようにしてください。
②インフルエンザ予防接種が先の場合
1回目インフルエンザワクチン接種：10/20
水疱瘡ワクチン接種：10/27
2回目インフルエンザワクチン接種：11/24
この場合であれば、インフルエンザワクチンの二回目終了時期に好ましいとされている、12月までには終わります。
ただ、水疱瘡のワクチンを先に接種してしまうと、スケジュール的にかなり空白が空いてしまいます。
③水疱瘡予防接種が先の場合
水疱瘡ワクチン接種：10/20
1回目インフルエンザワクチン接種：11/24
2回目インフルエンザワクチン接種：12/15～
かなり、スケジュールがずれ込んでしまいますね。
スムーズなスケジュールかつ、効果を高める為にも、①か②が良いですね。
インフルエンザと水疱瘡の予防接種は同時？優先するのは？間隔はいつ？まとめ
インフルエンザと水疱瘡の予防接種は同時に行っても問題はないようです。
予防接種の為に何度も病院に足を運ぶというのもスケジュール的に辛いものもありますし、病院で病気をもらってしまうこともあるので、病院に行く回数を減らす為にも同時接種する方も多いようです。
ただし、子どもの体調が優れない時には、同時接種は控えるようにしてください。
病院によっては、同時接種を行っていない所もありますので、かかりつけの先生とよく相談したうえで判断してください。
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