服についてしまった黒カビ。
カビの種類には「白カビ」と「黒カビ」の2種類があり、黒カビは色素が強いので、一度付着してしまうと落とすのが困難なんです。
服に黒カビがついてしまった時は、カビキラーを使って落とせば良いと聞きますが、カビキラーで服についた黒カビが落ちるのでしょうか?
カビキラーを使って、服についた黒カビを落とす時の使い方や注意点、落ちなかった場合はどうするべきなのかについて紹介します。
服についた黒カビはカビキラーで落ちるの?
ずっとクローゼットの中に入れていた服に黒カビが生えた、子供の体操服に黒カビが付着していた、など、服に黒カビが生えてしまうケースがあると思います。
普通の洗濯では何度洗っても落ちない黒カビを落とす方法として、「カビキラー」や「ハイター」がよく登場しますよね。
我が家でも子供の服に黒カビが付着してしまった時に、何度か試したことがあります。
服についた黒カビはカビキラーで落とすことができるのでしょうか?
結果としては、[カビは落ちる]けれども[ハイリスクハイリターン]です。
確かにカビは落ちますが、生地が痛んでしまったり、色落ちや色褪せしてしまったりという失敗もありましたので、使う時には注意が必要です。
服についた黒カビにカビキラーを使用する際は注意点について紹介します。
服の黒カビにカビキラーを使用する際の注意点
まずは、洗剤の選び方についてですが、「カビキラー」も「ハイター」も用途別にそれぞれたくさんの種類があります。
カビキラーといっても「台所用」や「浴室用」がありますし、ハイターには「浴室用」「台所用」「衣類用」があります。
それぞれ、漂白力や殺菌力が違いますので、黒カビのレベルに合わせて使い分けが必要です。
カビキラーやハイターの漂白力と殺菌力で最も強力なのが、「浴室用」です。
続いて「台所用」、最後が「衣類用」の順番です。
漂白力・殺菌力が
①浴室用
②台所用
③衣類用
の順に強いので、我が家でもいきなり①浴室用から使ってしまったことがありました。
ただ、漂白力や殺菌力が強い分、色落ちしやすく、生地も傷みやすくなります。
では、③の衣類用からと思って、試してみましたが、衣類用のハイターは大抵のシミや汚れを落とせるのですが、カビにはイマイチです。
浴室用だと強力すぎて生地が傷む心配があるので、まずは台所用から試すことをお勧めします。
それでも落ちない場合は浴室用でもう一度チャレンジしてみてください。
カビキラーを服につけても色落ちしないの?
カビキラーを服につけても色落ちしないのかというと、すべて塩素系漂白剤なので、色落ち・色褪せはします。
「衣類用ハイター」も「白物専用漂白剤」という商品名になっているほどですので。
考えてみたら、カビ菌を分解するくらいの力なので、染料も分解されてしまいますよね。
なので、使用するときは「塩素の弱いものから」順に試しましょう。
また、漂白前に必ず「色柄部分の防御」をしましょう。
色落ちさせたくない部分にはラップを重ねて上からタオルをかけると、飛び跳ねから守れます。
あと、洗剤を洗い流すときのすすぎ液もかからないようにしてください。
漂白部分の範囲や位置的に、そこだけすすぐのが難しい場合
白いタオルに水を含ませて固く絞り、漂白部分をポンポンとたたきます。
これを何度か繰り返し、できるだけ漂白剤を吸い取ってから一気にすすぎます。
それでも、なるべく色柄部分にかからないように気をつけてくださいね。
塩素系漂白剤を使う際に、「エンソサラシ」のマークがありますが、我が家では「エンソサラシ×」でも使用する事もあります。
子供の服や体操服などに黒カビがついた際、「捨てる」か「試す」かの二択になるので、「エンソサラシ×」になっていても使用する事もあります。
ただ、「エンソサラシ×」のものに使用される際は、ダメだった場合は捨てる覚悟で挑んでください。
服の黒カビが落ちない場合の対処法は?
服に黒カビが付着してしまっても、カビがついてからあまり時間が経っていなければ、自宅で落とせる可能性があります 。
自宅で黒カビを落とす方法の順番としては
①「普段の洗剤」をカビ部分に直接付けて、そのまますぐ普段の洗濯
②「酸素系漂白剤」をカビ部分に直接付けて、そのまますぐ普段の洗濯
③台所用「塩素系漂白剤」での漂白
④浴室用「塩素系漂白剤」での漂白
もし、④浴室用「塩素系漂白剤」を使用しても、カビが落ちない場合は、残念ながら一般家庭の限界です。
ネットなどで業務用洗剤も手に入りますが、取扱いが難しかったりします。
なので、次の手段としては、”クリーニングで専門のメニューを頼む”ことです。
ただし、これも確実ではありません。
コートやスーツにつく白カビなら簡単に落ちるのですが、黒カビとなるとやはり手強いようで、そもそも断られてしまったり、専門メニューで 数千円~数万円になる場合もあるそうです。
かといって、放っておいてもカビが消えることはありません。
黒カビの付着している服を置いておくのも気持ちが悪いので、最終的には”買い替え”するしかありません。
ちなみに「塩素系漂白剤」で色落ち・色褪せした場合は、染料が分解されてしまっているので元に戻す方法はないそうです。
それこそ専門業者なら何とかなるかもしれませんが・・・。
服の黒カビにカビキラーは効果がある?まとめ
服の黒カビにカビキラーやハイターは、黒カビが付着してから時間があまり経過していない時には効果を発揮します。
ただ、使用する際には、生地が痛んでしまったり、色落ちや色褪せしてしまったりという事もありますので、使う時には注意が必要です。
黒カビを自力で完全に落とすのは、難しい場合が多いので、まずは黒カビをなるべく発生させない事が必要ですね。
自宅で漂白する場合の具体的な方法や、黒カビを落としたあとに、服に黒カビを発生させない対策は、こちらの服についた黒カビの落とし方で紹介しています。
※こちらの「服についた黒カビの落とし方」で紹介しているのは、子供の体操服の黒カビの落とし方ですが、もちろん体操服以外(※白い服)でも試していますので、大丈夫ですよ。
服に付着した黒カビにカビキラーやハイターを使用する際は、「ダメもと」の気持ちで挑んだ方が良いと思います。