ひな祭りや子供の日など、作ったちらし寿司が余ってしまうことがありますよね。
捨てるのはもったいない、かといって、すぐに食べるわけでもない・・・
そんな時、冷蔵ではなく冷凍保存がオススメです。
ちらし寿司は正しく冷凍と解凍をすれば、美味しく食べることができます。
ただ、保存方法や解凍方法を間違えると、菌が発生したり、美味しくいただくことができなくなる可能性もあるので注意が必要です。
ちらし寿司の残りを冷凍保存するときのポイント
ちらし寿司の残りを冷凍するときに、気をつけたい3つのポイントです。
①酢飯の冷凍
②ちらし寿司の具の冷凍
③ちらし寿司を解凍する時の事も考えておく
①と②は気をつけている人も多いと思いますが、③は意外と見落とされがちです。
①~③の冷凍の方法と注意点を順番に紹介していきます。
酢飯の冷凍方法
ちらし寿司のご飯を冷凍する場合は、なるべく小分けにして冷凍するのがオススメです。
残ったものを全部まとめて冷凍してしまうと、次に食べる時に解凍に時間がかかりますし、解凍したものは全部食べきらないといけなくなってしまいます。
保存方法は、ご飯をラップに包んでジップロックに入れて、できるだけ空気を抜いてから冷凍するようにしてください。
空気を抜くことによって、食材が酸化によって傷むのを防いでくれます。
チェック
食材を空気に抜かずに冷凍してしまうと、冷凍焼けの原因にもなりますよ!
冷凍の保存期間は、1ヶ月くらいは大丈夫です。
ちらし寿司の具の冷凍方法
「具」と言っても、ちらし寿司にのっている具材すべてではなく、「生もの(海鮮類 」と「こんにゃく」の冷凍についてです。
こんにゃくの冷凍について
ちらし寿司の具にこんにゃくを使っている場合は、こんにゃくはよけて冷凍した方がいいですね。
こんにゃくは冷凍すると、水分が抜けて「パサパサ」の状態になってしまいます。
解凍して水につけたとしても元には戻らないので、食感がよくないですし、お味の方もイマイチです。
あえて、こんにゃくを冷凍して「唐揚げ」や「野菜炒め」に使うレシピもありますが、ちらし寿司には合わないので、こんにゃくを冷凍するのはやめておいた方が無難ですね。
ポイントちょっと豆知識
こんにゃくの袋に入っている液体は、「こんにゃくを長持ちさせる保存液(アルカリ水)」なんです。
こんにゃくを半分だけしか使わないときなどは、容器に液体を移し替えて入れておけば、こんにゃくが長持ちしますよ。
生もの(海鮮)の冷凍方法
「生もの(海鮮類)」を冷凍する時は、ラップに包んでからアルミホイルを巻くのがオススメです。
なぜ、アルミホイルを巻いた方がいいのかというと、ラップで包んでいるだけの時と比べて、温度が下がるのが早いからです。
アルミホイルは冷気が伝わりやすいので、急激に冷やすことができるんです。
一気に温度を下げた方が鮮度を保ちやすいですよ。
さらに、菌の繁殖もおさえてくれる効果があるそうです。
あと、切り身の魚は、できるだけ熱処理してから冷凍するようにしてください。
切り身は、空気に触れる面積が大きい為、傷むのが早いですし、菌が発生している可能性もあるので、熱を加えてからの方が解凍した時により安全に食べることができますよ。
ちらし寿司を解凍するときの注意点
せっかくしっかり分けて冷凍しても、解凍方法が間違っていると、台無しになってしまいますよね。
冷凍したご飯と具材の解凍方法について紹介します。
酢飯の解凍方法
冷凍した酢飯を解凍する時は、レンジで温めるのが一番簡単で美味しく食べられます。
レンジでチンすることで、蒸したような感じになります。
あと、手間でなければ、レンジでチンしたあと、少量のすし酢を混ぜ合わせて、冷ましてから食べると、さらに美味しく食べることができますよ。
ちらし寿司の生ものの解凍の注意点
そもそものお話しなんですが、冷凍した刺身を解凍後に生で食べる場合、保存期間は1週間が目安とされています。
※魚を切る前の「柵」の状態だと保存期間はもっと長いですが、ちらし寿司の海鮮は切り身の状態なので1週間が目安です。
1週間を超えると味や鮮度が落ちてしまうので、できるだけ保存期間以内に食べた方が良いですね。
もし1週間を超える場合は、加熱調理してから食べる方が安全です。
加熱して食べる場合は、冷凍して1ヶ月程度は保存できます。
解凍する時は自然解凍ではなく、冷蔵庫でゆっくり解凍した方が、衛生上良いですね。
あと、常温で自然解凍の場合は、うまみ成分がどんどんなくなっていってしまう「ドリップ」が発生しやすいので、美味しく食べる面からみてもオススメできません。
冷蔵庫で解凍する場合は、ドリップは出にくいのですが、より美味しく食べるためには、キッチンペーパーに包んで解凍するのが良いですよ。
ちらし寿司の残りを冷凍保存するときのポイントまとめ
②こんにゃくは冷凍しない
③生もの(海鮮)はラップに包んで、アルミホイルを巻くとよい
④酢飯の解凍はレンジで
⑤生ものの解凍は、自然解凍ではなく冷蔵庫で解凍
解凍したあとも、美味し食べることができる冷凍保存方法について、ご紹介しました。
ちらし寿司が余ってしまった場合の、参考にしてください。
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