恵方巻きの食べ方の一つに、”口から離さないで食べる”というものがあります。
あの太巻きを口から離さずに食べるのは、かなり難しいですよね。
大人でも大変なので、小さな子供にはまず無理ではないでしょうか。
「でも、恵方巻きは食べ方のルールを守らないと、縁起物だから・・・」
- 恵方巻きは口から離さずに食べる理由は?
- 口から離さないで食べるということは、一気に食べるの?
- 恵方巻きを食べている途中で飲み物を飲んではいけないの?
なぜ、このようなルールができたのか?恵方巻きは本当に口から離さずに食べるものなのか?についてご紹介します。
恵方巻きは口から離さないで食べるって本当?
恵方巻きの食べ方で口から離さずに食べる、という食べ方を知人から聞いた時は驚きました。
というのも、大阪では恵方巻きが一般的になる前から、節分の日には巻きずしを食べていましたが、そういった食べ方のルールはありませんでした。
実家はもちろん、周りの友達の家でも、口から離さずに食べるという食べ方をしている人は聞いたことがありません。
普通に考えると、”口から離さずに食べる”というのは、かなり変わった食べ方ですよね。
普段の食事で、そんなことしていたら怒られると思います。
「口から離さずに食べる」というのはありませんでしたが、「無言で食べる」という風習はありました。
「お祈りを言うまでは、途中で話してはいけない」というものです。
こちらの、恵方巻きを無言で食べる理由や意味は?どのタイミングで会話するの?で詳しくご紹介していますが、「話す(離す)と福が逃げる」というのは言われていました。
お祈りが終われば、あとは普通に会話しながら食べます。
「口から離すと福が逃げる」という人もいますが、おそらく「無言で食べる⇒話し(離し)てはいけない⇒口から離してはいけない」という解釈に変わっていったのかもしれませんね。
あと、大阪でも「無言で食べる」地域もあれば、「笑って食べる」地域もあります。
ですので、地域によって風習が違うため、その影響もあるのかもしれませんね。
恵方巻きは一気に食べるの?
恵方巻きは一気に食べるもの、とも言われますが、これも口から離さないからきていると思います。
一般的に、女性や小さな子供の場合、太巻きを一気に食べるというのは、かなり無理がありますよね。
恵方巻きは、昔からの文化ではなくイベントなので、楽しんで一気に食べる分には良いと思います。
ただ、もし喉に詰まらせてしまったら大変ですので、無理に一気に食べる必要はありませんよ。
恵方巻きの前は、丸かぶり寿司という名前で売られていた記憶がありますが、かぶりつくことはあっても、一気に食べることはありませんでした。
「縁起物なので一気に食べたいけど、丸々一本は食べきれない」という場合は、細巻きか小さめサイズの恵方巻きが良いですね。
もしくは、食べる前に、食べられる大きさにカットしてから食べ始めるのが良いですよ。
恵方巻きの食べ方 飲み物は飲んでも良い?
恵方巻きを食べている途中で飲み物を飲んではいけない、というのも、よく聞く食べ方です。
これも、子どもの頃には聞いたことがない食べ方のルールです。
なぜ、飲み物を飲んではいけないのか?
これも「恵方巻きは口から離さずに食べる」からきていると思います。
口から離してはいけないので、当然飲み物も飲めませんからね。
ただ、恵方巻きを食べている途中で飲み物を飲んでも問題ありません。
近所の老舗のお寿司屋さんのおじいちゃんが、「恵方巻きに食べ方なんかないで。節分に巻き寿司食べるようになったんも、寿司の組合が勝手に作っただけや、好きなように食べたらええねん」と、むかし言っていました。
こう言われると、身も蓋もありませんが・・・
恵方巻きの食べ方口から離さないって本当?まとめ
恵方巻きはイベントなので、各家庭で何か食べ方のルールを決めて食べるのが、一番良いかもしれませんね。
我が家では、各自食べきれるサイズに切ってから、かぶりつくのがルールです。
恵方巻きだけだと食卓が寂しいですし、物足りないので、恵方巻き+おかずを食べるようにしています。
⇒恵方巻きに合うおかずは何がいい?節分のメニューはコレ!
恵方巻きには食べ方のルールがやたらとできていますので、全部守っていたら美味しくいただけないと思います。
「シンプルに恵方の方角を向いて食べる」だけで良いかもしれませんね。
恵方の方角って誰が決めているの?来年の恵方も実は決まっている!?
一番大切なのは、家族全員で「節分」の行事をして、健康で過ごせることではないでしょうか。