新宿花園神社や府中大國魂神社とともに、江戸三大酉の市の一つに数えられる浅草酉の市。
三つの酉の市の中でも、規模が最も大きく有名なのが「浅草の酉の市」です。
江戸時代から続く酉の市で、江戸っ子から「おとりさま」としても親しまれています。
商売繁盛や開運招福を祈願する行事で、毎年70万人~80万の人出で賑わう日本一の酉の市です。
そんな魅力たっぷりの酉の市浅草についてご紹介します。
- 酉の市浅草の楽しみ方は?
- 上手な熊手の買い方は?
- 酉の市にはいつ行くのが縁起が良いの?
- 酉の市浅草の屋台のおすすめは?
- 酉の市浅草の屋台の時間は?
などについてご紹介します。
酉の市浅草の楽しみ方
浅草長國寺にて、毎年11月の酉の日に開催される酉の市は深夜0時~翌日0時までの24時間開催されます。
深夜0時になると、一番太鼓が打ち鳴らされてお祭りの始まりです。
24時間もお祭りが行われるなんて凄いですよね!
しかも11月に3日間も行われます。
(※日程などの詳細はのちほどご紹介します)
酉の市は、商売繁盛を願って熊手を買い求める方が多く、昔はどちらかといえばご商売をされている方がほとんどだったようです。
ただ、今は恋愛成就や家内安全など一般の方も数多く訪れます。
酉の市浅草には「なでおかめ」という、パワースポットのような場所があり、このなでおかめの顔を撫でればご利益があるといわれています。
しかも、撫でる場所によってご利益が変わるんです。
撫でる場所によって授かれるといわれているご利益です。
- おでこ:知力があがり賢くなるかも
- 目 :先見の明がつき夢が実現できるかも
- 鼻 :金運が上昇してお金持ちになれるかも
- 左頬 :健康で病気しらずになれるかも
- 右頬 :恋愛が成就するかも
- 口 :口は災いのもとなので、災いを防げるかも
- 顎 :顎から時計周りになでれば、物事が丸くおさまるかも
「なでおかめ」は鷲神社(おおとりじんじゃ)のお賽銭箱の上にあります。
おかめは「お多福」とも言い、福を多く招く女性の象徴として「縁起が良いもの」とされています。
撫でおかめは写真スポットになっているほど人気です。
人が多いと、なでおかめに辿り着くのも大変かもしれませんが、頑張った分幸せが舞い込んでくるかもしれませんね。
浅草鷲神社の住所や地図は浅草鷲神社の基本情報で確認してください。
酉の市浅草で熊手の買い方
酉の市は商売繁盛や開運を祈願する行事ごとですので、各地の酉の市で熊手が売られています。
熊手の買い方には、縁起が良いとされている粋な買い方というのが存在します。
熊手を購入する時は、値切れば値切るほど縁起が良いとされています。
なぜ、値切るのが縁起が良いのかといいますと、”相手に負けさせて(値段をまけてもらい)勝ちを獲る”という意味があるそうです。
そして、値切った分(元の金額との差額)はお店の人にご祝儀として渡すのが粋な買い方と昔からの慣習があります。
ただ、必ずしも値切る必要はありませんし、ご祝儀を渡す必要もありませんよ。
熊手は1年毎に一回り大きなものに買い替えていくのが縁起が良いとされているので、最初は少し小さめのものを選びます。
最近は、熊手の種類も豊富でキティちゃんや芸能人の名前が入っているのもあり、バラエティに富んでいます。
色々な熊手を見るだけでも楽しいですね。
酉の市浅草の時間や日程は?
酉の市は、毎年11月の酉の日に行われており、2017年は12年に1回の「酉年の酉の市」です。
その年によって、酉の市は2回の事もあれば3回行われることもあります。
2017年の酉の市は3回行われます。
- 平成29年11月6日(一の酉)
- 平成29年11月18日(二の酉)
- 平成29年11月30日(三の酉)
- 各日とも深夜0時~翌日深夜0時まで24時間開催
一の酉~三の酉の前日には、宵宮も行われます。
お祭りの日程が多いことは良いことですが、実は喜ばしい事ばかりではありません。
昔から、「三の酉まである年は火事が多い」という言い伝えがあります。
火事が多いのかどうかは真偽のほどは定かではありませんが、火事が多いので火の用心につとめるという習慣があったそうです。
「寒くなり空気が乾燥するので、火の取扱いに気をつける」という説や、「宵に鳴かぬ鶏が鳴くと火事が出る」という説など様々あるようです。
酉の市浅草に行くのに縁起が良い日は?
せっかく行くのであれば、一番縁起が良い日に行きたいですよね。
3回行われる酉の市のうち、いつ行くのが縁起が良いのでしょうか?
元々、酉の市が行われた当初は、酉の市といえば”11月の一の酉”という考えが根付いていたそうです。
そこから次第に二の酉・三の酉と行われるようになったといわれています。
ですので「一の酉に行くのが縁起が良い」というのは、ここからきているのかもしれません。
ただ、実際は「いつ行ってもご利益は同じ」だそうです。
神社の方にも聞いてみましたが、「いつお参りしてもご利益は同じですので、ご都合の良い時に」ということでした。
浅草酉の市の屋台
浅草の酉の市には750軒もの屋台が出店しています。
新宿の酉の市の屋台の数が250軒ですので、かなりの規模ですね。
熊手を取り扱っているお店も150軒以上ありますので、屋台や熊手を見るだけでも、かなり楽しめると思います。
屋台の時間は、酉の市が行われる3日間は24時間営業していますので、お店の方も大変です。
酉の市浅草の屋台のおすすめは?
浅草酉の市の屋台は750軒もありますので、食べ物は選び放題だと思います。
浅草の酉の市に行くのなら、おすすめの縁起物屋台をご紹介します。
【切山椒(きりざんしょ)】
上新粉(うるち米を洗って乾燥させたもの)に砂糖と山椒の粉を加えた餅菓子です。
なぜ切山椒が縁起が良いのかというと、山椒の木が全ての部分を捨てることなく利用できるからといわれています。
【八頭】
八頭(やつがしら)とはサトイモの一種です。
末広がりの「八」と「人の頭」に立つように出世するという意味で縁起が良いとされています。
また、一つの芽から多くの芽が出るので、子孫繁栄の縁起物としておせち料理などに使われています。
酉の市浅草の楽しみ方のまとめ
浅草の鷲神社には撫でればご利益があるといわれている「なでおかめ」があります。
酉の市の日は参拝客も多い為、事前にどこを撫でるのかを決めておいた方が良いかもしれませんね。
熊手の粋な買い方は「値切った分をご祝儀として渡す」という慣習がありますが、必ずそうしないといけないわけではありませんので、ご自身に合った買い方をしてください。
私の知り合いでも、値切るという行為が一切出来ない人がいますので。
一の酉・二の酉・三の酉とありますが、いつ行ってもご利益は変わりませんので、都合の良いときに行かれるのが良いですね。
750軒もの屋台や150軒以上の熊手のお店があり、とても賑やかな雰囲気ですが、夜は冷えますので暖かい服装で行かれた方が良いと思います。