新年のご挨拶の年賀状。
親族に不幸があった場合、どの範囲までが喪中なのかというのはわかりづらいですよね。
お父さんやお母さんの弟や妹にあたる叔父さんや叔母さん、もしくは兄や姉にあたる伯父さん伯母さんは喪中の範囲に入るのでしょうか?
年賀状ではなく喪中はがきを出した方が良いのか?
そのあたりも含めて、一般マナーとしての喪中の範囲をご紹介します。
叔父(伯父)さんや叔母(伯母)さんとの関係性によっても変わりますので、合わせて確認しておいてください。
喪中の年賀状の範囲は?
喪中の時に新年を迎える場合、通常年賀欠礼というものを出します。
喪中の期間は年賀状は出さず、新年の挨拶は控えるというのはわかっていても、年賀欠礼の期間であったり、喪中や忌中の範囲ってイマイチわかりにくいですよね。
まず、年賀欠礼の期間、つまり喪に服す期間ですが、1年間です。
父母、子供、祖父母など関係なく、一律1年です。
明治時代には、喪に服す期間が「夫の場合は1年、妻は3ヶ月」などが規定で決まっていましたが、現在は特に規定で決まっているわけではありません。
ただし、これは決まりではありませんので、短い方もいれば、1年より長い方もいらっしゃいます。
次に、喪中や忌中の範囲についてですが、2親等までの親族、もしくは故人と同居していた場合というのが一般的です。
【2親等の範囲】
・夫,妻
・父,母
・子供
・兄弟,姉妹
・孫
・祖父母
・配偶者の父母
・配偶者の兄弟,姉妹
・配偶者の祖父母
ただし、祖父母や、配偶者の祖父母・兄弟姉妹の場合は、同居していなければ喪中にしない場合がほとんどです。
年賀状は出したらだめなの?
叔父さんや叔母さんの場合ですが、3親等にあたるため、マナーとしては同居していなければ年賀状を出しても問題ありません。
基本的に、年賀状を出すのを控えるのは喪に服している方です。
叔父(伯父)さん叔母(伯母)さんの場合でいうと、お父さんやお母さんが喪に服している状態になります。
ですので、同居していない場合は、喪中ではありませんので、年賀状を出しても構わないということです。
ただ、これは一般的なお話しで、実際には各ご家庭の事情や地域性によっても変わってきます。
例えば、お会いしたこともない方の場合と、お世話になった方の場合では、故人に対しての感情が違いますよね。
小さい頃に可愛がってくれた叔父さんに対して、喪中の範囲がどうのこうのという問題ではないと思います。
喪に服すとよく言いますが、喪中とは忌中があけたのち、故人に対しての悲しみから立ち直る期間です。
故人に対しての悲しみから立ち直る期間は、人によって違いがあって当然です。
ですので、叔父さんや叔母さんの場合に年賀欠礼(喪中ハガキ)されるかどうかに正解や不正解はありませんので、自分の気持ちで判断して構いません。
ただ、自分の気持ちで判断するというのは、簡単なようで難しいと思いますので、迷われた時の判断材料として「喪中欠礼の範囲は2親等まで」と覚えておくと良いのではないかと思います。
喪中はがきはいつまでに出すの?
もし、喪中はがきを出す場合は、12月上旬までには相手に届くように出してください。
12月15日から郵便局で年賀状の引き受けが始まります。
それまでに相手に届くようにしておかないと、年賀状を投函される方もいらっしゃいます。
喪中ハガキは「年賀状を送ってこないでください」というものではなく、「新年の挨拶は控えさせていただきます」というものです。
ただ、一般的に喪中はがきが届いた相手には、年賀状を出さない(出してはいけない)というのがマナーになっています。
ですので、年賀状を投函してしまった後に喪中ハガキが届いたら、相手の方も気を使いますので、早めに出すようにしましょう。
喪中ハガキを出す相手ですが、年賀状のやり取りをしている方に出すようにしてください。
相手の方が、こちらが喪中だと知っていても、ハガキを出すのがマナーとされています。
この部分に関しては、あくまでもマナーですので、状況に応じて判断するようにしてくださいね。
年賀状の喪中の範囲に叔父や叔母は入るの?まとめ
一般的な喪中の範囲は、2親等までとされています。
2親等の範囲は
・夫,妻
・父,母
・子供
・兄弟,姉妹
・孫
・祖父母
・配偶者の父母
・配偶者の兄弟,姉妹
・配偶者の祖父母
の範囲です。
※祖父母や、配偶者の祖父母・兄妹姉妹の場合は、同居していなければ欠礼にしない場合がほとんどです。
叔父(伯父)や叔母(伯母)は3親等にあたり、喪中の範囲ではありませんので年賀欠礼にする必要はありません。
ただ、喪に服すかどうかというのは、故人に対する感情の問題ですので、3親等であっても喪に服すことは非常識ではありませんので、年賀欠礼しても構いません。
⇒年賀欠礼のはがきを出したのに年賀状が届いてしまった時はどうする?
喪中に限らずですが、マナーはあくまで目安だと思いますので、参考にする程度で良いのではないかと思います。