節分飾りを飾る期間や片付ける時期って、イマイチはっきりしていませんよね。
古くから伝わる伝統行事は、地域によって風習も違うので余計にややこしく感じます。
せっかく飾った物なので、縁起よく処分したいですよね。
節分飾りはいつまで飾れば縁起が良いのか?処分の方法や捨て方で粗末にならないのは?などについてご紹介します。
節分の飾りはいつまで飾れば良い?
節分の飾りは、基本的に節分の翌日に片付けて良いとされています。
日本の昔ながらの風習だと、行事が終わった後もしばらく飾っておくものも多いですが、節分飾りは節分が終われば片付けても構いません。
なぜ、翌日に取り外すのかというと、「節分」という行事がそもそも「季節が変わる節目」という意味だからです。
というのも、実は節分は「春・夏・秋・冬」で1年に4回あります。
季節の始まりの「立春」「立夏」「立秋」「立冬」と言いますが、節分はその前日のことなんです。
1年に4回もあるのに、なぜ立春の前だけ行事が行われるのかというと、昔のお百姓さんが関係しています。
お百姓さんは、春になって草木に芽が出るのを待ち望んでいたことから、江戸時代以降は、節分というと立春の前日のことを言うようになったそうです。
節分の翌日になると季節が変わっていて、節分飾りも不要になるので、翌日に処理して構わないといわれています。
とはいっても、地域によって節分飾りのひいらぎイワシを外す時期は違います。
地域によっては、以下のような決まりもあるそうですよ。
・旧風を伝える為に2月13日まで、節分飾りを飾っておく
・2月18日~20日頃の雨水(うすい)まで飾っておく
※雨水とは、雪やあられが雨に変わって、氷が溶けて水に変わるという意味で、木々の目が出る季節のことです。
・次の年まで飾っておく
・猫に食べられるまで飾っておく
など、地方によって風習は様々あります。
もし、上のような決まり、もしくはそれ以外の決まりがある場合は、そのルールに従うのが一番です。
特にルールやマナーが決まっていない場合は、節分の翌日に外しても問題ありませんよ。
節分の飾りの処分の仕方
節分飾りの処分の仕方で、一番良いとされているのは神社でお焚き上げをしてもらうことです。
お焚き上げというと、破魔矢やお札、お財布などの処分に困るようなものが多いですよね。
昔は、節分飾りもお焚き上げを行っていた神社も多かったそうですが、今は節分飾りのお焚き上げは断わっている神社もあるようです。
柊鰯が大量になってしまったら、神社も処分するのが大変だと思います。
保管場所が臭くなりますし、猫やカラスの問題もありますからね。
ですので、神社でお焚き上げをしてもらいたい場合は、事前に確認するようにしてください。
他には、灰になるまで焼いて玄関前に盛るという方法もあります。
ただ、これはあまり現実的ではないですよね。
庭が広くて、火を使っても回りに影響しないようなお家だと良いですが、そういったスペースがない場合難しいと思います。
万が一、火事にでもなったら大変です。
あと、玄関先に埋めるという方法もありますが、場所や臭いの問題があるので、これもオススメできません。
お焚き上げもダメ、焼いて玄関前に盛るのもダメ、玄関先に埋めるのもダメ、処分の方法に困りますよね。
そんな時に、自宅で出来る粗末にならない節分飾りの捨て方をご紹介します。
節分の飾りの捨て方で粗末にならないやり方
ひいらぎ飾りを自分で処理する場合のマナーとして一般的なのは、”白紙に包んで塩で清めて捨てる”です。
”塩で清める”処分に困った時の基本ですね。
他には、昔は川に流して処分していたそうです。
今やると、確実に問題になってしまいますね。
ちなみに、なぜお清めに塩を使うのかというと、海には、罪やけがれなどを浄化させる力があるとされているそうです。
そして、罪やけがれを浄化させる海から取れる「塩」には、神の力が宿っていると考えられていました。
そういった理由から、お清めには塩が使われるようになったそうですよ。
節分の飾りはいつまで?のまとめ
ひいらぎいわしは、地方によって「やっかがし」「やいかがし」「やいくさし」「やっさし」などの呼び方も違いますし、風習も違います。
いつまで飾るのか、処分の方法は地域の決まりがあれば、それに従うのが良いと思います。
もし、特に決まりもなく迷ってしまう場合は、節分の次の日に取り外しても構いませんので安心してください。
処分する時は、神社でお焚き上げをしてもらうか、白紙に包んで塩で清めてから捨てるようにしてくださいね。
ちなみに節分の日といえば、2月3日と決まっているイメージがありますが、実はそうではないんです。
立春はその年によって日が違うので、節分はその年によって2月2日や2月4日になることもあるんですね。
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