※アタマジラミの写真や画像などは一切載せていませんので、安心してくださいね。
子供が頭を痒がっている、これってアタマジラミかな?
幼稚園から「適切な対処を」とお知らせがきたけれど、特に検査をしてくれるわけでもなく。。。
なんだか不安だけをあおられたような気がしてしまいますよね。
正直、アタマジラミなのか、ただの肌荒れなのか、わかりにくいと思います。
そこで、アタマジラミのチェック方法や、アタマジラミの卵の見つけ方、自分で見つけられない場合は、卵を発見したらどうすれば良いのか?について見ていきましょう。
アタマジラミのチェック方法
毎年、夏から秋にかけて流行する「アタマジラミ」、この文字や響きを聞いただけでも痒みが発生してしまいそうです。
なぜ、夏から秋にかけて流行するかというと、夏の間にキャンプやプールなどで、タオルや帽子の共有をすることによって感染します。
(春や冬にも発生するので、一年中あるのですが・・・)
アタマジラミが子供に発生する原因については、こちらに詳しく記載していますので参考にしてください。
アタマジラミのチェック方法をお話しする前になんですが、「アタマジラミがいる=頭がかゆい」という事ではありません。
反対に、「かゆみなどの症状がない=アタマジラミがいない」という事でもありません。
どういう事かというと、アタマジラミには潜伏期間というものがあります。
この潜伏期間は、およそ1週間くらいなのですが、この間はほとんど無症状です。
どこから潜伏してくるかというと、子供の場合、多くは幼稚園や学校です。
一般的によくあるパターンは、次のような場合です。
A君とB子ちゃんは、幼稚園の同じ部屋でお昼寝をしていました。
実は、この時、A君の頭にアタマジラミの成虫がいました。
アタマジラミの成虫は、ピョンピョンと移動して寄生していきます。
A君の頭にいた成虫が、B子ちゃんの頭に寄生してしまいました。
成虫は1日5個~8個程度の卵を産みます。
成虫は卵を産んだあと、また別の寄生先に移動していきました。
よくあるパターンです。
卵がフ化するまでに、だいたい1週間程度かかりますので、この間は幼虫や成虫がいない限り、症状がほとんど出ません。
それが厄介な所でもあるのですが。
卵からフ化して、頭皮の血を吸われてからアレルギー反応でかゆくなります。
ですのでフ化するまでは、「アタマジラミの卵」なのか、「フケ」なのか、「ヘアーキャスト」なのかの見分けがつきにくいです。
見分けるには、子供の頭をじっくり観察して確認するしかありません。
日頃から子供の頭皮をチェックする習慣が必要ですね。
アタマジラミの卵の見つけ方
では、「アタマジラミの卵」の見つけ方についてです。
アタマジラミの卵とフケやヘアーキャストは、パッと見た感じだと見分けがつきにくいものです。
ただ、それぞれに特徴があります。
「なんか、子供の髪の毛に、白っぽいものがついてるなぁ」と思ったら、対処していきましょう。
[アタマジラミの卵の見つけ方]
■フケ
フケは、クシでとかしたり、はたいたり、吹けば飛んでいきます。
これで駆除できれば「フケ」なので、心配ありません。
■ヘアーキャスト
ヘアーキャストもフケの一種です。
ヘアーキャストとは頭皮から分泌された皮脂や、シャンプーの洗い流しが残ったりして、髪にまとわりついてしまうゴミのことです。
アタマジラミと同じく、かゆみを発生する原因になります。
フケの一種ですが、ヘアーキャストは吹いても飛んでいきません。
毛穴一周分のフケがひとかたまりになっていますので、髪の毛をストローのように取り囲んでいるのが特徴です。
ヘアーキャストは、指で引っ張ると簡単に取れます。
吹いても飛ばないけれど、指でつまむと簡単に取れれば、ヘアーキャストです。
■アタマジラミの卵
アタマジラミの卵は、白いものが髪の毛の片側に付着します。
ヘアーキャストは、髪の毛を取り囲むように付着していますが、アタマジラミの卵は片側だけですので、これも見分けるポイントの一つです。
アタマジラミの卵は、吹いても引っ張っても取れません。
髪の毛にセメントで固めたように引っ付いているので、少しつまんで引っ張るくらいでは取ることが出来ないんですね。
クシで髪の毛をとかしてみて、クシが引っかかるようでしたら、アタマジラミの卵の可能性があります。
頭皮のことなので、幼児や小学生が自分でチェックするというのは出来ませんので、こまめに親御さんがチェックしてあげる事が大切ですね。
アタマジラミの卵を発見したらどうする?
アタマジラミの卵を発見してしまった。
初めて卵を見つけてしまった時って、焦ってしまいますよね。
慌てて皮膚科に駆けつけたり、専用シャンプーを購入する方もいらっしゃるようですが、成虫や幼虫がいれば別ですが、卵の段階ではあまり効果が見込めません。
皮膚科に行っても、何か特別治療をしてくれるわけではありませんし、卵があるのか、成虫がいるのかどうかの確認です。
処方箋というものはないそうですので、専用のシャンプーの使用を指示されると思います。
多いのが「スミスリンシャンプー」です。
このスミスリンは、日本で昔から使用されている「殺虫剤」ですので、アタマジラミの幼虫や成虫の駆除には一定の効果を発揮します。
ただ、卵には効果がありません。
ですので、頭皮に幼虫や成虫がいないのに、スミスリンシャンプーを使用をしてしまうと、頭皮を傷つける可能性もあります。
では、なぜ卵が見つかったら、シャンプーの使用を勧められるのか?
それは、卵からフ化するまでに1週間程度かかるので、幼虫や成虫になっていくものを順番に駆除していくという事です。
ただ、いくら重大な副作用が発見されていないとはいえ、むやみに薬剤を頭皮に使用するのを嫌がる親御さんが多いのも確かです。
スミスリンが効かないシラミの成虫もいるようですし。
そんな場合は、昔からの知恵ですが「クシ」の使用も効果的ですね。
昔はすき櫛(クシ)が使われていましたが、今は専用のクシもありますので、そちらを使用される方もいらっしゃいます。
卵を取り除く段階では、クシを使用した方が効果的です。
幼虫や成虫に対して、普通のシャンプーとクシを併用して駆除する方法もあります。
アタマジラミの卵の見つけ方まとめ
アタマジラミの卵は、かゆみを発生するわけではないので、頭皮を細目にチェックしておかないと発見するのが難しいです。
「フケ」や「ヘアーキャスト」と見間違えることも多いですが、見分け方は「吹いてみる」「指ではらう」事です。
それで取れれば、卵ではありませんので安心してください(とは言っても、フケやヘアーキャストが発生しないような対策も必要ですね)