2017年4月から「ガスの自由化」が始まりましたので、自宅のガスの契約を変更された方もいるのではないでしょうか?
大阪ガスの都市ガスを使用していて、一般契約をしている家庭やお店なら、関西電力の関電ガスに切り替えるだけでガス代が安くなるので利用者にとっては良い仕組みだと思います。
ただ、ガス代が安くなっても、電気代は安くならなかったんですよね。
どちらかというと、ガス代よりも電気代の方が高いお家やお店の方が多いと思います。
なので、関西電力以外の会社に電気の契約を変更されるご家庭もあるようですね。
そんな状況に危機感を感じてかどうかはわかりませんが、2017年8月から「電気」+「ガス」を関西電力で契約すると、従来のガス代の割引+電気料金も割引されるサービスが始まりました。
CMでもやっている[Wでドーン]というアレですね。
関西電力のガスセット割引の詳細やどんなデメリットがあるのか、について確認していきましょう。
関西電力のガスセット割引って?
2017年4月から大阪ガスの利用者を対象に始まった「関電ガス」ですが、これに関してはご存じの方も多いのではないかなと思います。
関電ガスってどんな仕組み?という方はこちらの関電ガスについてを確認してください。
新しく始まった「ガスセット割引(CMのWでドーンです)」は、電気料金も割引してくれる仕組みのものなんですが、どんな家庭やお店であれば対象になるのでしょうか?
関西電力の新電気料金プラン!
2018年4月1日から「なっトクパック」というプランが始まります!
「電気とガスをガッチャンコ」というCMをやっていますが、電気料金が今よりも必ず安くなるというサービスです(現在契約している電気料金プランによっても変わります)
⇒⇒詳しくは、関西電力のなっトクパックとは?デメリットとメリットや注意点!
ガスセット割の対象となるのは、以下のような場合です。
①関西電力の関電ガスを契約している
②関西電力の「eおとくプラン]もしくは[eスマート10」の電気の契約をしている
③関西電力の電気とガスの契約が、同じ住所・同じ名義人の契約になっている
この3つの条件が割引対象になります。
3つの条件といっても、関西電力の電気を使っていて、「関電ガス」に切り替えた時点で①と③は満たしています。
そうでないと、ガス代の割引が減ってしまいますからね。
ですので、関電ガスに切り替えた方であれば、残りは②の「eおとくプラン」もしくは「eスマート10」への変更だけになります。
「eおとくプラン」もしくは「eスマート10」へ変更するにあたっての、デメリットを確認していきましょう。
関西電力のガスセット割引のデメリットは?
ガスセット割引にはどんなデメリットがあるのでしょうか?
携帯電話でもそうですが、契約を切り替える時のメリットは「安くなります」と説明を受けますが、デメリットについてはあまり説明してくれないような気がします。
格安スマホにすると、料金は安くなるけど電波が悪くなるとか、こちらから聞かないと教えてくれないなぁとは感じます。
関西電力のガスセット割引も、電気料金が安くなることを押していますが、デメリットがないのかを探してみました。
「eおとくプラン」もしくは「eスマート10」へ変更するにあたって確認したのは、下記についてです。
①契約しばりについて
②解約金
③電気料金が高くなることはないのか?
④その他のデメリット
この4つについて確認しました。
①契約しばりについて
契約しばりは携帯電話とかでいう、2年契約のような契約期間ですね。
「eおとくプラン」と「eスマート10」の契約期間は、原則1年です。
1年の利用期間終了後は、同じ条件で契約が継続されます。
つまりこちらから、「契約しません」と言わない限り継続されるという事ですね。
まぁ、関西電力の電気を使っている限り、契約しないなんてことはないと思いますが・・・
「eおとくプラン」「eスマート10」に契約変更した場合は、1年経過しないと他の契約に変更することが原則できません。
②解約金について
途中で契約変更をした場合の解約金についてですが、こちらは「eおとくプラン」「eスマート10」ともに、解約金はありません。
③電気料金が高くなることはないのか
契約を変更したは良いものの、料金が高くなってしまったら意味がないですよね。
電気料金メニューを変更する基準の料金としては、毎月7,000円以上支払っているかどうかです。
月々の電気代が7,000円未満(使用量299Kwh以下)であれば、従来通りの契約「従量電灯A」のままにしておいた方が良いです。
ですので、毎月7,000円未満の場合は、ガスのみ「関電ガス」に変更した方が良いですね。
④その他のデメリット
その他のデメリットは?というと、特にこれといったものはありません。
関電ガスに変更した時と同じですが、紙面が届かなくなります。
今まででしたら、毎月の電気使用量が紙面で届いていたと思いますが、インターネットの「はぴeみる電」での確認になります。
関電ガスに変更された際に「はぴeみる電」の手続きをしている場合は、そもそも届いていないので関係ありません。
使用量を紙面でずっと手元に残したいという場合や、インターネットが接続されていない場合はデメリットかもしれないですね。
関電ガスの時もそうですが、特に目立ったデメリットが見つかりませんでした。
関電ガスのデメリットについてはこちら
関西電力のガスセット割引のメリットは?
では、実際に「電気」+「ガス」を関西電力にした場合は、どのくらいメリットがあるのでしょうか?
「eおとくプラン」と「eスマート10」では対象条件が違いますので、それぞれ説明します。
[eおとくプラン]
月々の電気使用量が300Kwhよりも多く使っている場合にお得になるプランです。
例えば、次のような家庭の場合であれば、どのくらい安くなるのかシミュレーションしました。
※一般家庭、関西電力の口座振替割引なしの場合
■現在の電気料金の契約プラン
・従量電灯A
■現在の大阪ガスの契約プラン
・一般料金
■電気の使用月と使用量
・使用月:8月
・使用量:400Kwh(だいたい11,000円程度です)
■ガスの使用月と使用量
・使用月:8月
・使用量:40㎥(だいたい6,000円程度です)
■メリット
電気料金:5,489円
ガス料金:13,952円
合計料金:19,441円
※関西電力料金シミュレーションで試算の結果
次に、「eスマート10」に変更した場合の料金についてです。
[eスマート10]
月々の電気使用量が600Kwhよりも多く使っている場合にお得になるプランです。
ただ、eスマート10の場合は、eおとくプランと違って単純計算が出来ません。
というのも、季節と時間帯によって電気の料金単価が変わる仕組みなので、同じ使用量でも割引額が変わってきます。
例えば、同じ600kwhの使用量でも、夜10時~翌朝8時の間に電気をたくさん使う場合と、朝8時~夜10時に電気をたくさん使う場合では結果が違います。
ですので、下の例はあくまで参考程度にしておいてください。
※一般家庭、関西電力の口座振替割引なしの場合
■現在の電気料金の契約プラン
・従量電灯A
■現在の大阪ガスの契約プラン
・一般料金
■電気の使用月と使用量
・使用月:8月
・使用量:700Kwh(だいたい22,000円程度です)
■ガスの使用月と使用量
・使用月:8月
・使用量:60㎥(だいたい8,500円程度です)
■メリット
電気料金:11,656円
ガス料金:18,657円
合計料金:30,313円
※関西電力料金シミュレーションで試算の結果
シミュレーションの結果、今使っているよりもお安くなるのでメリットがありますね。
「eおとくプラン」と「eスマート10」や「関電ガス」の詳しい料金については、関西電力のカスタマーセンターに電話をすれば料金のシミュレーションをしてくれます。
電気代を安くするならLooopでんきが人気!
関西電力で「電気」も「ガス」もまとめると安くなりますが、それ以上に安くなる可能性があるのがLooopでんきです。
でんき基本料金0円で、関西電力よりも電気の単価が安くなるので、電気代が安くなる場合が多いです。
Looopでんきは、東日本大震災の時にボランティアでソーラー発電を設置したことが始まりの新電力会社です。
発電は太陽光・風力などの自然エネルギーで行っています。
関西電力よりも料金が安くなるのは、原発や火力発電所などの大規模設備を保有していないので、その分安くできる仕組みになっています。
いまの電気代によっては安くならない場合もあるので、一度シミュレーションしてみてくださいね。
⇒関西電力とLOOOPでんき安いのは?どっちがお得?月々の料金を比較してみた!
関西電力のガスセット割引まとめ
電気もガスも自由化によって、毎月の光熱費が安くなるのはありがたいことですね。
ただ、料金プランなどが安くなった場合は、放っておいて安くなるわけではなく、自分で手続きをしないといけないことが、面倒だなと感じてしまう所ですね
勝手に計算して安くしてくれたらありがたいんですが・・・
関西電力のプランにしても、大阪ガスの電気やその他の電力会社のプランも、メリットとデメリットがありますので注意してください。
契約を変更される際は、料金や注意事項をご自身で確認したうえで、変更されるようにしてくださいね。