
2017年4月にガスも自由化になりましたが、「メリットやデメリットがよくわからないので、何も変更していない」というご家庭も多いようですね。
毎月の光熱費が安くなるのは助かりますが、仕組みや内容がよくわからないものに変更できませんよね。
そこで、東京ガスを使用されている方向けに、東京電力のガスのメリットやデメリットについてご紹介します。
東京電力のガスのメリット

東京ガスから東京電力のガスに変更するメリットは3つです。
1.東京電力のガスの割引額は?
東京ガスから東京電力のガスに切り替えて安くなる割合は3%です。
東京ガスの一般料金を契約している場合は、毎月ガス代が3%安くなります。
毎月ガス代に6,000円程度支払っているなら、月々の割引は180円程度です。(厳密にはガスの基本料金も含まれているので、180円ではありませんが)
卵が1パック買えるくらいの金額ですね。
さらに、最初の1年間に限り【スタート割】が適用になるので、1年間は3%+5%の割引になります。
合計8%変わるので、結構大きな割引ですね。
2.東京電力ガスのメリット「ガス機器修理サービス」
東京電力のガスの「とくとくガスプラン」、「とくとく床暖プラン」には、ガス機器修理サービスがついています。
コンロや給湯器など、購入日もしくは設置日から10年以内のものであれば、無料修理の対象になります。
1回の修理代金の上限が50万円までですので、ほとんどのものは対応できますね。
ただ、修理対象にならないものもありますので注意が必要です。
3.東京電力の電気料金が年間1,200円割引になる
電気とガスをセットで契約することで、毎月の電気代が100円割引されます。
つまり、年間1,200円割引ですね。
適用条件を満たしていれば、自動的に100円割り引いてくれる仕組みです。
東京電力のガスのデメリット


東京電力のガスのデメリット2つご紹介します
1.東京電力のガスの解約金と契約期間
東京電力の「とくとくガスプラン」と「とくとくガス床暖プラン」は、契約期間が1年間の自動更新です。
そして、解約時には540円の手数料が発生します。
解約金でも違約金でもなく、手数料ですので、いつやめても取られてしまうお金です。
これとは別で、電気の「プレミアムプラン」には、1年契約(3,000円の解約金)、2年契約(5,000円の解約金)が設定されています。
割引き金額に対して、解約時にかかるお金がちょっと割高な印象を受けます。
2.ガスの検針票
ガスの検針は東京電力のガスになっても、いまと変わらず東京ガスが実施しますが、ガスの検針票は発行されません。
※現在、ガスの使用量や請求額はネットで見れない為、検針票が発行されるようです。
今はWEBで使用量や料金を確認している方が多いので、特にデメリットではないかもしれませんが、紙が必要な方にとってはマイナス部分です。
紙面の発行を希望の場合は、1通につき108円/月々必要
東京電力のカスタマーセンターに連絡すれば、発行手続きをおこなってくれます。
ご使用量のお知らせ(検針票)は、毎月無料で配布されます。※とくとくガスプランを解約され、電気料金プランのご契約のみとなった場合、ご使用量のお知らせ(検針票)は配布されません。くらしTEPCOの「ご利用明細」にて、使用量や請求金額をご確認ください。引用元:くらしTEPCO
東京ガスから東電ガスになっても変わらないこと
- 緊急時(ガス漏れなと)の対応は東京ガス
- 緊急時の連絡先は東京ガス
- 東京ガスで警報器をリースしている場合は、リース完了まで引き続き利用可能
- ガス器具は現在のものを使用
- ガスメーターの交換は不要
東京電力で電気とガスをまとめるとどれくらい割引になる?


電気とガスをまとめると、割引額はどれくらいになるのかを試算してみました。
【試算条件】
- 電気契約プラン:従量電灯B
- 契約電力:40A
- 電気使用量:年間6000kwh(1ヶ月500kwh)
- 電気代:年間174,340円(1ヶ月14,528円)
- 東京ガス:一般料金
- ガス使用量:年間480㎥(1ヶ月40㎥)
- ガス代:年間71,772円(1ヶ月5,981円)
現在の料金 | 電気とガスをまとめた場合の料金 | 現在の料金との差額 | |
電気代 | 174,340円 | 168,076円 | 6,264円 |
ガス代 | 71,772円 | 66,060円(1年のみ) | 5,712円 |
電気代とガス代の割引額を足すと、合計で11,976円/年間も安くなりました!
結構大きい割引ですね。
しかも、1年目は5,160円相当のポイントもプラスされるので、全部合わせると17,136円もお得になります!
これだけ見るとかなりお得ですよね。
ただ、17,136円もお得になるのは1年目のみなんです。
2年目以降になると、割引額が一気に減ってしまいます。
2年目以降の割引額は、8,496円(ポイントを加算しても9,156円)です。
2年目以降割引額が減ってしまう理由
2年目以降割引額が減ってしまう理由は2つあります。
まず1つ目ですが、ガスの割引額が大幅に減ります。
1年目は通常の3%割引に加え、スタート割で5%プラスされた割引になっています。
ただ、2年目以降になると3%割引のみに戻ってしまいます。
その為、5,712円ではなく、2,232円の割引になります。
2つ目は、ポイントの加算がなくなります。
1年目は5,160円相当のポイントがつきましたが、2年目からは660円相当のポイントのみです。
ガスの割引率が下がってしまうことと、ポイントの加算がなくなる為、1年目の半分程度の割引になってしまうんですね。
なので、1年目の割引だけを受けて2年目になったら契約先を変更するか、最初から割引率の高い会社を探すかのどちらかですね。
東京電力のガスのメリットとデメリットのまとめ
東京ガスから東京電力のガスに変更するメリットは3つありました。
- 東京ガスの一般料金に比べて3%割引(1年目のみ+5%)
- ガス機器修理サービスがつく
- 電気代が年間1,200円割引
東京電力のガスに変更するデメリットは2つです。
- 解約金が発生する
- ガスの検針票が有料になる(※現在、ガスの使用量や請求額はネットで見れない為、検針票が発行されるようです。)
電気とガスをまとめると、1年目はポイントも加えると割引額は大きくなります。
ただ、2年目以降は一気に割引額が減ってしまいますので、違う会社に契約を変更した方が光熱費はお安くなります。
毎月の電気使用量や料金によっても割引額は違いますので、契約を変更する際はシミュレーションするようにしてください。